まずはバロック・タイプのソプラノ・リコーダーを紹介します。
製作家:斉藤文誉
購入 :2013年
タイプ:バロック
サイズ:ソプラノ C管
材質 :黄楊
運指 :モダン・フィンガリング、バロック式
6・7番孔:ダブル・ホール
ピッチ:a’=442Hz
楽器について:
18世紀前半にアムステルダムで活躍したテルトンのソプラノを元にした斉藤さんのオリジナル設計モデルです。私は斉藤さんのヴォイシング*は秀逸だと思っています。私好みに仕上げてくださり、広すぎず、狭すぎず、丁度良い息圧で、ヨーロッパ黄楊特有の暖かく艶のある、伸びやかな音が出ます。染めは味のあるブラウンの斑を指定しました。見た目も音も気に入っている楽器は吹いていて気持ちがいいですね。
*ヴォイシング=ウィンドウェイの仕上げ方のこと。リコーダーの「声」を決める。
エピソード:
モダン・ピッチのソプラノで仕事に使えるいい楽器が必要で購入しました。オランダ繋がりの愛好家の方が持っていらして、一度吹かせていただいたときに、いいなぁと思った記憶があり、メインで使うソプラノをオーダーするなら絶対斉藤さん、と決めていました。